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Web情報アーキテクチャ 第8章 検索システム

職場で「IA読書会」を有志のメンバーで行っていて、オライリーのWeb情報アーキテクチャを読んでいます。

Web情報アーキテクチャ―最適なサイト構築のための論理的アプローチ

Web情報アーキテクチャ―最適なサイト構築のための論理的アプローチ

章ごとに、あらかじめ読んだ感想やまとめなどをメールで共有してから週2で集まってディスカッションを行っています。せっかくなので自分でまとめたものをブログにも投稿しておきます。

8.1 サイトに検索は必要なのか

検索システム導入にあたって、まず最初に検討するべきなのは、サイトに検索が本当に必要なのか?ということ。「検索エンジンさえあれば、すべてのユーザーのニーズが満たせるワケではない」という言葉通り、検索システムがあるだけでは黒魔術とはなりえない。あくまでユーザーをサポートする手段の1つと考え、ナビゲーションシステムの設計をしっかり行うべき。それが前提にあってこそ、検索エンジンはうまく働く。
ただ単に検索エンジンを導入するだけでなく、効果的に実行して、計画的に適切な設定を行う時間や技術がないなら、検索エンジンの導入は考え直すべき。

8.2 基本システムの解剖学

検索システムには、バリエーションが2つある。1つは、検索インターフェースにクエリを入力すること、もう1つは各ドキュメントを表すメタデータを含むレコードを作成し、それらのレコードからのインデックスに対してクエリを実行する、というもの。前者は機械的な検索、後者は人為的な思想が入る検索。

8.3 何を検索するかを学ぶ

検索領域を定義する。特定のニーズに対して検索結果を向上させる為に、検索範囲のゾーニングを行う。インデクシングの方法には、ユーザー層ごと、主題ごと、時系列ごと、などがある。

8.4 検索アルゴリズム

検索アルゴリズムの例。多くのアルゴリズムがあるが、主な目的は、最高のドキュメントを割り出して検索結果として表示すること。

8.5 検索結果の表示

さまざまな検索結果の表示方法があるが、ユーザーが何を求めて検索を行うかを理解し、適切な表示をする。ほとんどのユーザーは最初に表示されたページしか見ない、ということを忘れないようにする。
検索結果の並び順には2通りある。

  • 並び替え
    • アルファベット順
    • 時系列順
  • ランク付け
    • 関連性でのランキング
    • 人気度によるランキング
    • ユーザーまたは専門家の評価によるランキング
    • 広告型検索サービスによるランキング

デフォルトはどの並び順が適切かを見極める必要があり、もし可能であればユーザーが複数の並び順を選択できると望ましい。

8.6 検索インターフェースの設計

検索ボックスの近くに他のボックスを置くとユーザーは混乱するので気をつける。複数のボックスがある場合、ひとつにまとめられるならまとめてしまうほうが良い。
高度検索はほとんど使われない。一部のユーザー向けに用意するのはいいが、デザインに労力を注ぎ込まなくても良い。
検索結果から検索をやり直せる導線を用意しておくとユーザーに優しい。