Web情報アーキテクチャ 第8章 検索システム
職場で「IA読書会」を有志のメンバーで行っていて、オライリーのWeb情報アーキテクチャを読んでいます。
Web情報アーキテクチャ―最適なサイト構築のための論理的アプローチ
- 作者: ルイスローゼンフェルド,ピーターモービル,Louis Rosenfeld,Peter Morville,篠原稔和,ソシオメディア
- 出版社/メーカー: オライリージャパン
- 発売日: 2003/08
- メディア: 単行本
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8.1 サイトに検索は必要なのか
検索システム導入にあたって、まず最初に検討するべきなのは、サイトに検索が本当に必要なのか?ということ。「検索エンジンさえあれば、すべてのユーザーのニーズが満たせるワケではない」という言葉通り、検索システムがあるだけでは黒魔術とはなりえない。あくまでユーザーをサポートする手段の1つと考え、ナビゲーションシステムの設計をしっかり行うべき。それが前提にあってこそ、検索エンジンはうまく働く。
ただ単に検索エンジンを導入するだけでなく、効果的に実行して、計画的に適切な設定を行う時間や技術がないなら、検索エンジンの導入は考え直すべき。
8.2 基本システムの解剖学
検索システムには、バリエーションが2つある。1つは、検索インターフェースにクエリを入力すること、もう1つは各ドキュメントを表すメタデータを含むレコードを作成し、それらのレコードからのインデックスに対してクエリを実行する、というもの。前者は機械的な検索、後者は人為的な思想が入る検索。
8.3 何を検索するかを学ぶ
検索領域を定義する。特定のニーズに対して検索結果を向上させる為に、検索範囲のゾーニングを行う。インデクシングの方法には、ユーザー層ごと、主題ごと、時系列ごと、などがある。
8.5 検索結果の表示
さまざまな検索結果の表示方法があるが、ユーザーが何を求めて検索を行うかを理解し、適切な表示をする。ほとんどのユーザーは最初に表示されたページしか見ない、ということを忘れないようにする。
検索結果の並び順には2通りある。
- 並び替え
- アルファベット順
- 時系列順
- ランク付け
- 関連性でのランキング
- 人気度によるランキング
- ユーザーまたは専門家の評価によるランキング
- 広告型検索サービスによるランキング
デフォルトはどの並び順が適切かを見極める必要があり、もし可能であればユーザーが複数の並び順を選択できると望ましい。
8.6 検索インターフェースの設計
検索ボックスの近くに他のボックスを置くとユーザーは混乱するので気をつける。複数のボックスがある場合、ひとつにまとめられるならまとめてしまうほうが良い。
高度検索はほとんど使われない。一部のユーザー向けに用意するのはいいが、デザインに労力を注ぎ込まなくても良い。
検索結果から検索をやり直せる導線を用意しておくとユーザーに優しい。