Web情報アーキテクチャ 第11章 戦略
第11章の感想&まとめ。
Web情報アーキテクチャ―最適なサイト構築のための論理的アプローチ
- 作者: ルイスローゼンフェルド,ピーターモービル,Louis Rosenfeld,Peter Morville,篠原稔和,ソシオメディア
- 出版社/メーカー: オライリージャパン
- 発売日: 2003/08
- メディア: 単行本
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ここで言う戦略とは「情報アーキテクチャ戦略」のこと。「調査」と「設計」とをつなぐ橋が情報アーキテクチャ戦略である。
情報アーキテクチャ戦略とは
Webサイトやイントラネットの構造化と組織化を目的とした、上位レベルの概念的フレームワークのこと。
上記以外にもまだまだ他に必要なものもあるが、何を含めるか、どこに重点をおくべきかは、それぞれの環境独自のニーズをIAが考慮する必要がある。
経営戦略、コンテンツ収集、情報アーキテクチャ
には、はっきりとした回答がない。「経営戦略」「コンテンツ収集」「情報アーキテクチャ」の3つはバラバラに存在せず、強い相互関係の下で共に発達していくものである。情報アーキテクチャ戦略の策定は、経営戦略とコンテンツの間にあるギャップを暴き出すのに効果的な手段である。
戦略を発展させる
戦略開発のプロセスは、4つのステップを繰り返し反復させていく。
- Think(考える)
- Articulate(表現する)
- Communicate(コミュニケートする)
- Test(テストする)
Think(考える)
リサーチデータをクリエイティブなアイデアへ変換する
Articulate(表現する)
ダイアグラム、メタファー、青写真、ワイヤーフレーム
Communicate(コミュニケートする)
プレゼンテーション、反応、ブレーンストーム
Test(テストする)
カードソーティング、パフォーマンス分析、プロトタイプ
簡単なものでも何もしないよりはマシ。
戦略報告書
- 上位レベルのビジュアルを報告書に含めること
- 戦略報告書はそれだけでは役に立たないし、立つべきではないと心に留めておく
- 理想的には、直接対面して情報アーキテクチャ戦略のプレゼンテーションを行うべき
プロジェクト計画
戦略フェーズの成果物の一部として実際に情報アーキテクチャの設計用にプロジェクト計画を作成すると役に立つ。
- 戦略報告書と並行して開発される場合、チーム内の共通の認識としてアーキテクチャ戦略が作られる
- 他のチームからのプロジェクト計画と統合して、全体的なサイトデザイン用の構築スケジュールを立てていくことができる
プレゼンテーション
まずは基本的な事柄から入り、重要なものの中から相手が特に強く関心を持ちそうなものを選ぶ。それからスムーズにプレゼンテーションを行えるように論理的な順番で考えを整理する。
それから活気あるプレゼンテーションにする方法を考える。表やグラフ、概念的ダイアグラムなどのビジュアルがあると、かなり効果が違う。メタファーの使用も効果的。メタファーはその場での論議を活性化するだけでなく、プレゼンテーション後にも人々に共有されていくものである。