Web情報アーキテクチャ 第5章 組織化システム
情報の組織化の課題
「言語のあいまいさ」が情報の組織化を困難にしている
ラベリング、分類、抽象的な概念の組織化など
高度に構造化された組織化システムを使用するのは困難
さまざまな粒度、フォーマットが存在するため、Webサイトは不均一性である。
性質の異なったコンテンツに対して、すべて同じ処理をすることは困難であり、間違っている。
完璧な組織化システムを設計することは不可能
どんなにユーザーテストを重ねても、複雑すぎるので、1つのサイトですべてのユーザーを満足させることはできない。
ユーザーリサーチやユーザーテストを通じて、ユーザーを理解し、コンテンツへの到達手段を複数用意することで、その重要性を認識できれば、うまく情報の組織化をすることができるようになる。
情報の組織体系
正確な組織体系
正確に分類を定義できるもの。探したいものが明確にわかっている場合に、すぐに見つけることができる。
設計はしやすい。
あいまいな組織体系
正確に分類を定義できないもの。あいまいな分類。探したいものが漠然としている場合に、便利なもの。
設計は困難だが、適切に分類することによって、ユーザーにとっては便利なものとなる。
組織構造
組織構造:階層型モデル
「狭く深く」ではなく、「広く浅く」を考慮してWebサイトを設計するべき。
深い階層はユーザーがあきらめてしまう可能性がある。
コンテンツ追加が容易。
単純に広く浅くすれば良いというものでもない。細かく入り口を分けると、逆に探しづらい場合もある。
広く浅い階層は「既知情報探索」向け、狭く深い階層は「探求探索」向け。
深い階層でも、下の階層への導線をきちんと設計すれば、ユーザーも困らない。
例えば、第一階層に第五階層へのリンクを確保できれば、それがユーザーの求めている情報であれば、ワンクリックで到達できる