Web情報アーキテクチャ 第12章 設計と文書化
「調査・戦略」まではプロセスに重点が置かれていたが、「設計」へ進むと成果物に重点が置かれるようになる。が、プロセスも重要である。調査・戦略と同様に、設計でも「設計の為の調査」「設計の為の戦略」を小さいサイクルで行っていきながら設計を行う必要がある。
情報アーキテクチャのダイアグラム化ガイドライン
抽象的で概念的な情報アーキテクチャを2次元のものとして視覚化しなければならない。その最善の方法はまだ見つかっていないが、ガイドラインはいくつか存在する。
- 情報アーキテクチャの「見方」を複数提供する
- 特定の顧客とニーズに対して上で述べた「見方」を発展させる
特定の顧客とニーズに対して上で述べた「見方」を発展させる
制作チームに見せるダイアグラムの場合、クライアントが求めるような「見た目の良い」ダイアグラムを作ろうとすると、時間も人手もかかりすぎるので、相手が何をこのダイアグラムに求めるのか明確にしてから作成する。
ダイアグラムが意図するものと、相手がダイアグラムを見て理解したものがかけ離れている場合があるので、情報アーキテクチャダイアグラムはできるだけ本人に会ってプレゼンテーションを行う。相手が求めているものをあらかじめ理解しておくために、一緒に作業してみると良い。
最も頻繁に使用されるダイアグラムは、「青写真」と「ワイヤーフレーム」である。語義的なコンテンツよりもサイトのコンテンツの構造の方に焦点をあてている。
青写真
青写真は「ページとそれ以外のコンテンツ要素との関係を示すもの」である。組織化、ナビゲーション、ラベリングシステムを表現するためにも使われる。青写真を作成する際には、特定の型やレイアウトにとらわれないようにすることが大切。形式より機能を優先するべき。
高位レベルの青写真では、サイトの主要な「領域と構造」に集中しているため、ナビゲーション要素やページレベルの詳細部分は無視されていることに注意する。
ワイヤーフレーム
アーキテクチャ的観点からして、個別ページをどのように見せるべきなのか?ということを描写するのがワイヤーフレームである。複雑なページや独特なページ、または他のページ用のパターン(例:テンプレート)を用意したページに対して、ワイヤーフレームを作成することが目標。全ページに対してワイヤーフレームを作成することが目標ではない。
ワイヤーフレームは実際のビジュアルデザインの代わりではない、ということを明確にしておく。
ワイヤーフレームのタイプは下記の方なものがある。
忠実度の違いによって、長所短所があるので、それを認識したうえでワイヤーフレームを作成すれ必要がある。
コンテンツモデリング
コンテンツモデルは、チャンク、関係、メタデータから構成されている。
チャンク間の関係
- 順序
- チャンクが順序通り置かれる場合
- コロケーション
- チャンクを同じドキュメント内に配置する場合
- リンキング
- チャンクが他のチャンクとリンクする場合
- 意味の共有
- チャンクがあからさまにリンクしていなくても、語義的な特徴を共有し、臨時的な方法でコロケーションできる。
コンテンツ、ユーザー、コンテキストという情報アーキテクチャを特徴付ける3分野をしっかり調査する必要がある。
Webベースのプロトタイプ
プロトタイプは、情報アーキテクチャに関するこれまで見えなかった問題や可能性をはっきり見せてくれるものである。実際の動きが自分や他の人にとってもわかりやすくなる。
アーキテクチャスタイルガイド
アーキテクチャスタイルガイドとは、どのようにサイトが組織化されているか、なぜそのように組織化されているのか、サイトが成長したらアーキテクチャはどのように拡張していくべきかを説明しているドキュメントのこと。調査、戦略、設計フェーズで学んだ教訓や決定された事柄をドキュメントにまとめることが大変重要である。